溜まり場。

大学3年生になった私が、中学生の私に伝えたい事

繊介です。

自分を振り返っているうちに、中学生の頃の私の悩みの答えがそろそろ見えそうな気がしてきました。

同じような悩みを持つ人が居たら役に立てるかもしれないので、ブログの形で残しておくことにします。

 

中学生の私へ

悪いニュースから聞きたい派のあなたの為、悪いニュース4つから手紙を始めたいと思います。

まず1つ目。あなたが好きだったものは嫌な記憶と結びつき、愛憎入り混じって嫌いなものへと変わっていきます。アニメや漫画は殆ど見れなくなります。その割に好きなものは増えません。なにかを好きになろうとする努力は完全に無駄だと学ぶでしょう。

2つ目。あなたは幼い頃から当然通うものだと信じていた近所の国立大学を受験しますが、落ちます。浪人や県外大学、私大への進学は許されません。あなたのお母さん得意の「察して攻撃」です。ダメとは言われませんが、愚痴を聞かされることになって罪悪感を押し付けられるのが嫌なので1時間半かけて遠く学力の低い大学に通うことになります。周りで気の合う友達を見つけることも出来ず、尊敬する同級生の眼中には入れません。

3つ目。あなたのその死にたい感情は5年ごときでは消えませんでした。多忙な高校生活で一時忘れることはできますが、大学生活でツケが来ます。動けなくなって学校で倒れるなどよくあることになります。もしかしたら希死念慮はあなたの唯一の一生の友となるかもしれません。苦しい日々はまだまだ続くでしょう。

最後に4つ目。あなたは生きている内に希望を抱けないことを知ります。当然みんな貰えると信じているであろうもの、つまり生まれに関わらない各々の能力に対する正当な評価ですが、これは大学入学後に「欲しいもの」になり、そして半年以内に「絶対に生涯手に入らない」と知ることになります。男女賃金格差の是正は100年以上かかると予測されており、しかもこれはあくまで「男女」なのでそれ以外の人たち、あなたもここに入ることになりますが、その人たちはもっとかかるでしょう。この国は特に女と見れば見下し加害するクソ中のどクズばかりです。あなたは女として生きることを拒絶します。深い絶望の中でずっと傷だらけで、1日に何度も精神的に殺される思いをすることになります。何で発狂せずに済んでいるかわかりません。

では悪いことばかりかと言うと、少し違います。これらの悪いことのいくつかと大学までの生活は踏み台となるのです。というか踏み台にしなけりゃ死にます。精神の方は何度死んでも足りませんが。

大学で友達はできませんでしたが、代わりに高校生活は居心地が良かったと知ります。一歩下がって見れるからとか、なにか理由があるかもしれませんがまだよくわかりません。

友達はできませんでしたが、なんの巡り合わせかパートナーを得ます。世間一般では「恋人」ですが、大学生の私には恋は理解できず、さらにセクシュアリティがかなり混沌としているためパートナーと言う方が適切でしょう。私の人生において愛は必須ではなく、あると嬉しいものに過ぎません。それでも初めて得たパートナーは自分を理解しようとしてくれて、自分には無いものを沢山持っている、尊敬できる人です。私には勿体ないくらい素敵な人です。絶対に恋はできないと思っていた、むしろ恋愛をバカにしていた私はヘドを吐いてしまうかもしれませんが。

そして、国立大学を落ちて鬱傾向をこじらせた私はスクールカウンセラーさんと関わりを持ちます。あなたが恩を感じるけど嫌いでもある親と同じくらいの歳の方です。全てを理解してくれたとか、そのカウンセラーさんが問題をスッキリ解決させたわけでもなく、縁も半年しか続きませんが、自己をじっくり見つめる良い機会を得ます。

カウンセラーさんとの関わりの中で、あなたの鬱傾向はHSPと呼ばれるものに由来することに気づくでしょう。感受性が高くて傷つきやすく、他人と自己の境界が薄いのです。これは病気ではなく5人に1人程度現れる性格傾向なので安心してください。このせいで、あなたは鬱傾向や疲れやすさと一生をかけて付き合うことになるかもしれません。HSPは人にもよりますが、慎重であるが故にネガティヴでもありますし、感受性の高さは情報疲れの原因になりますから。

そうしてあなたは自分の思い通りに生活できないもどかしさを抱え、軽くなったとはいえ無くならない希死念慮も引きずり、傷だらけで絶望しながら生きていきます。ひとまず自殺用ロープを用意したりリスカ、アムカすることは無くなりました。自傷は癖になっていますが、いくらか軽減しています。ストレスに気をつければ無くなるでしょう。

最後に、中学生のあなたが持つ痛みは耐えていれば過ぎていきました。全部が全部うまくいくわけではありませんが、もがいて耐えているとよくわからない内に何とかなっていたりします。とりあえず自分を守ることを最優先に、自分の楽しいことをして生きてください。嫌なことは嫌、楽しいことは楽しいと言わないと自分の気持ちがどんどん無くなっていきます。絶対に希望は持てませんし幸せになるなど夢のまた夢です。その中でできる限りのことをするしかありません。